July 09, 2009

iPhone、シェイクでシャッフルの功罪

近頃、iPhoneでiPodを使っているとき、勝手に「ピロピロ」と音が出て次の曲に変わってしまう現象が起き、困っていたのです。
こういったメモリにはNAND Flashが使われているはずなので、NAND Flashが壊れて読めなくなっちゃったのかなあ、とか考えたり、そう言えばOSが3.0になったので、動作が不安定になったのかと思ったりしていたのです。
何となく設定を見てみようと思って、その画面を見たら初めて思い出しました、OS 3.0からiPod機能にシェイクで曲がシャッフルすることを・・・。当然、その機能はデフォルトON。
早速オフにしてみると、予想通り全く曲は変わらなくなり、オンにしてiPhoneを振ってみると、見事に「ピロピロ」鳴った後、曲が変わるようになりました。

確かに私がiPhoneで音楽を聴くのは歩いているときです。
iPhoneからしてみれば、歩いた時の振動と、振った時の振動を加速度だけで区別することは難しいことだとは思います。しかし、デフォルトでオンだと、本当に故障したかと思ってしまいます。歩いている途中に勝手にシャッフルして、この機能のせいだと気付かなかったのは私だけでしょうか?
でもこうやって、家電は多機能化して堕落していくんだよねぇ〜。(電子製品の開発者として人様のことは言えないわけですが・・・)

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July 04, 2009

三文ゴシップ/椎名林檎

Sanmon五年ほど東京事変としての活動が続いた椎名林檎が、ソロ名義のアルバムを発表。昨年の林檎博といい、ここのところの活動は激しさを増しています。そして、何といってもまるで今のJ-POPのアンチテーゼのような音楽の凝りようが素晴らしい。

このアルバムも、一言でいえば凝りまくってます。あまりに仕掛けが多くて、落ち着いて聞けないほど。
曲ごとにアレンジャーを変え、ラップ、4ビート、ラテン、テクノ、そしてオーケストラサウンドと、あまりに多種多様な音楽が詰め込まれています。
いまどきの制作費の安いJ-POPにはとても真似できない豪華さ。根本的にアルバムを作る際の金勘定の仕方が違っているのでしょう。まず良い音楽ありき、で、必ず売り上げは付いてくる、という自信が無ければ、こんなアルバム作れません。
個人的には、やや変拍子っぽく聞こえるオーケストラ曲「都合のいい身体」がヒット。プログレ好きの私としては、こういうリズムや和音が凝った音楽が好きなんですね。

よくよく読むと、詩も大変面白い。これもJ-POPのアンチテーゼを狙っている感じ。恋愛を歌った曲も随分少ないし。上っ面の音楽かくあるべし、のような感覚を、どうやって覆そうか、いつも彼女はその微妙なラインを狙ってきます。
椎名林檎が、今の日本でクリエータ魂を刺激する稀有なアーティストであることは間違いありません。

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June 28, 2009

「芸術力」の磨き方/林望

Rinbouタイトルに惹かれて立ち読みしてみたら、これが大変面白そうなので、ついつい購入。
私が、このブログでくどくど言っていることが気持ちいいくらいそのまま(しかも分かりやすく)書かれていて、全編膝を打つような気持ち良さで一気に読みました。

著者は文筆家なのですが、芸術についても非常に造詣が深い方。本書では、特に特定の芸術について書かれているわけではないですが、個々人の「芸術」活動の方法について、その心がけのようなものが書かれています。
我々にとって取っ付きやすいと感じるのは、本当にこの方多趣味なんだけど、そのうちの一つに声楽があって、クラシック、特に声楽ネタが本書ではたくさん扱われています(三大テノール批判とか)。なお、本人はプロの声楽家と「重唱林組」などというカルテットを組んで、演奏活動しておられるとか。

やわらかで読みやすい反面、内容は相当辛辣といっていいでしょう。
特に、日本における芸術の扱われ方というのは、教育の世界でも、商業の世界でも、メディアにおいても、実に貧しい状況であることを嘆いています。また、個人レベルで見ても、人にレッテルを貼ったり、芸術家個人のストーリと芸術そのものの価値が混同されたり、訳知り顔のオタクが初心者をバカにしたり、カメラオタクがカメラの機種の薀蓄ばかり垂れていたり・・・などなど著者が嫌うような芸術態度が目白押し。
やや断定口調であるのは気になりますが、それらも言いたいことの本質はとても共感できるのです。

このブログをいつも読んで頂いている奇特な方には、超おススメの一冊。
もう私の意見かというくらい、私の日ごろ感じていることをきれいにまとめてあります。平易な言葉で書かれているので、半日ほどで読めるはずです。

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June 23, 2009

Hello World!

Birth周りの方々には、ちょっと遅れてご心配をおかけしましたが、無事男の子が生まれました。
この歳で第一子を授かり、生活も激変しそうです。関係される方にはご迷惑の無いよう心がけますが、何とぞ大目に見てやって下さい。
まだまだ実感が沸きませんが、そのうち私自身の価値観や言動にもじわじわと反映されてくるかもしれません。そのときは「すっかり親バカですね〜」とか月並みな突っ込みをしないようお願い致します。

今回の出産で何が面白いって、私の誕生日と息子の誕生日が同じ日になってしまったということ。ネタとしては面白いですが、きっとお父さんの誕生日は家庭内ではついでに祝われることになるものと思います。
では、今後とも父子共々よろしくお願い致します。

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June 21, 2009

ザ・ケルンコンサート/キース・ジャレット

Koln1975年にドイツ・ケルンで行われた、ジャズピアニスト、キース・ジャレットのコンサートのCDを購入。
当時、キース・ジャレットはピアノのソロコンサートを全て即興演奏で行うという試みをしており、その中でもこのケルンコンサートの演奏は非常に評価が高く、名盤といわれている音源なのだそうです。
実際聞いてみて、音もクリアだし、なかなかいい雰囲気の音楽。ただし、ジャズと言われると、ちょっと違うかも、というのが率直な印象。ほとんどスイングしてないし、フレージングもロック調だったり、クラシックぽかったり、あるいは、ちょっとウインダム・ヒルっぽい、ニューエイジ的な雰囲気もあります。
恐らくこの演奏は、純粋な音楽として聞くだけでなく、これが全編、準備無しのインプロビゼーションである、という前提で聴くべきなのでしょう。
そう考えると、今この瞬間に音楽を紡ぎだすその過程であるとか、思い付いたフレージングが即興でどのように発展していくのかとか、あるいは高揚した気持ちをどのように処理していくのかとか、一人の音楽家が持つ音楽力が丸裸にされ、それをさらけ出すという非常にスリリングなパフォーマンスだと言えるでしょう。

これは音楽家のあり方を問う行為でもあります。
音楽は、完璧に事前準備され、計算ずくで演奏されるべきでしょうか?それとも、本番の演奏でしか現れない即興性を追求すべきでしょうか?
恐らく、われわれ凡人はそのどちらに振ることも出来ないのですが、本作品では片一方の極端な答えを探すという大変な苦行を自らに課しているのです。そして、それこそが、この音源の大変貴重である所以ではないかと思われます。
私には、ある意味哲学的で、非常に興味深い試みのように感じられたのです。

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